台風18号「チャバ」が襲った済州島では、観測史上2番目となる強風が観測されました。
済州地方気象庁が5日、発表したところによりますと、台風18号「チャバ」が襲った済州島では、最大瞬間風速47メートルが観測されたということです。
これは、2003年9月12日の台風「メミ」の最大瞬間風速60メートルに続いて2番目です。
また5日、済州道南部の西帰浦(ソギポ)では、1日の降水量が、267.7ミリと、10月の記録としては、観測が始まって以来もっとも多くなりました。
さらに1時間に降った雨の量も、最大で116.7ミリと、これまででもっとも多くなりました。
済州島では強風のため、数万世帯が停電したほか、大型クレーンが横転し、信号機や看板などが壊れるなどの被害も続出しました。
今回の台風が、10月としてはまれにみる大型台風となった原因としては、猛暑で海面水温が高くなり、台風が接近しやすくなっていたことや、北西から流れ込んだ寒気が台風の水蒸気と交じり合って雨雲が一層発達しやすくなったことなどが挙げられます。
台風18号は5日済州島を通過して、釜山に影響を及ぼし、6日の午前3時ごろ仙台沖を過ぎていったとみられます。