韓国の女性10人に6人は、恋人同士の間で起きる暴力、いわゆるデートDV(ドメスティック・バイオレンス)を経験していることが、市民団体の調査でわかりました。
韓国の女性を支える市民団体「韓国女性の電話」が先月12日から21日まで、成人女性1000人あまりを対象にアンケート調査を行って、5日、結果を発表しました。
それによりますと、回答者の61.6%が、最近、デートDVを受けたことがあると答えたということです。
暴力の類型別には、「拘束」を経験した割合が、62.6%でもっとも多く、続いて「性的暴力」48.8%、「身体的暴力」18.5%の順でした。
この3つに加えて「精神的暴力」、「経済的暴力」、「言語的暴力」の6つの類型をすべて経験したと答えた割合も11.5%に上りました。
暴力が始まった時期は、「交際して6か月未満から」が59.9%で、初期から暴力を経験することが多くなっていました。
なかでも性的暴力は、「交際して3か月未満から」が52.1%で、ほかの類型に比べて始まった時期が早くなっていました。
「韓国女性の電話」は、「男女平等、人権感受性を高められる多様な教育で、デートDVへの認識を向上させる必要がある。また被害者への支援体制を整えるほか、ストーカー行為に対する処罰の強化で被害者の人権を守る法律の制定が求められる」と強調しました。