成長可能性のある赤字企業が店頭市場のコスダックに上場する道を開く、いわゆる「テスラ要件」という制度が年内に設けられます。
「テスラ」とは、赤字の状態で上場し、価値の高い企業に成長したアメリカの電気自動車メーカーです。
金融委員会は、5日「成長性はあるが上場基準を満たせないため上場できなかった創業初期の企業などを、上場を主管する機関(IB)が積極的に発掘し、上場を目指す 条件を「テスラ要件」と名づけ、それに基づいて上場する制度を4四半期中に新設する」と発表しました。
それによりますと、IBは独自の判断で企業の成長性を評価し、赤字企業の特例上場を進めることができます。
現在も技術力が認められれば、赤字でもコスダックに上場できる「技術評価特例上場」制度がありますが、外部機関の技術評価を受ける必要があり、バイオ企業に偏るなどの限界がありました。
ただし、IBがむやみに赤字企業を推薦することを防ぐため、新規公開(IPO)に参加した一般投資家には、上場後6か月間、公募価格の9割の価格で株の買い戻しを要求できる権利(プット・バック・オプション)を与えるなど、リスクを抑える対策を設けています。
金融委員会と韓国取引所などはこのため、ことしの4四半期中に必要な施行令などを整備する予定です。