去年11月にソウル中心部で行われたデモに参加し、警察の放水の直撃を受けて意識不明になり、先月亡くなったペク・ナムギさん(69)への司法解剖令状が発付され、遺族らが反対している中、検察は、令状の執行を強行する可能性を示しました。
裁判所は、検察の司法解剖請求を認める一方で、ペク・ナムギさんの司法解剖については、解剖を行う場所や時期、方法、手続き、経過などの詳しい情報を遺族に提供するよう条件をつけています。
これについてソウル中央地方検察庁の関係者は、裁判所が令状発付の際に条件をつけたのは、解剖の手続きと方法について遺族と話し合うことを求める趣旨のものであって、令状が発付された以上、遺族との話し合いが決裂しても、司法解剖令状は執行できるという立場を表明しました。
一方、遺族らと市民団体などは去年11月、警察庁長官など警察関係者7人を殺人未遂および警察官職務執行法違反の疑いで捜査するよう求め、ソウル中央地方検察庁に告発状を提出していますが、検察は早ければ来週、被告発人を召喚するとしています。
また、男性への放水にかかわった警察関係者への召喚日程も調整しているとしています。