韓国仁川(インチョン)沖の黄海で、中国漁船が、違法操業を取り締まり中の海洋警察の警備艇に体当たりし、警備艇が沈没しました。
海洋警察は、仁川沖およそ76キロの韓国側排他的経済水域で7日午後3時ごろ、違法操業していた中国漁船40隻余りを発見、警備艇が取り締まりのため接近し、漁船1隻に隊員が乗り移ったところ、別の中国漁船が警備艇に体当たりし、沈没させたと発表しました。
警備艇に残っていた隊員1人が海に投げ出されましたが、別の警備艇に救助されました。
海洋警察は、中国漁船が故意に警備艇に体当たりし、現場から逃走したとしています。
韓国外交部は9日、中国大使館の関係者を呼び、強く抗議し、再発防止を求めました。
海洋警察の関係者は、中国漁船の違法操業や暴力的な抵抗は度を越しているとして、今後は取り締まりの過程で銃器を使用することも検討する方針だとしました。