国内外で「ギャラクシーノート7」のバッテリー発火が問題となっている中、三星電子は、11日、ノート7の生産打ち切りを発表しました。
「ギャラクシーノート7」は、8月2日、アメリカで初めて公開されてからメディアと消費者の話題を呼び、8月19日から韓国とアメリカで販売されました。しかし、発売直後からバッテリー発火問題が相次いだため、9月2日、三星電子は生産を一時停止してリコールを行い、アメリカの政府機関であるアメリカ消費者製品安全委員会(CPSC)も、9月15日に公式リコールを発表しました。
三星電子は9月下旬から新しい製品との交換を行っていましたが、アメリカなどでは交換したあとの新しい製品からも発火問題が相次いだため、生産を完全に打ち切ることにしました。
韓国国家技術標準院とアメリカ消費者製品安全委員会は「ギャラクシーノート7」の新しい製品からも発火が起きた原因について調べています。
今回、「ギャラクシーノート7」の生産打ち切りとともに、全世界で使用中の180万台の製品はすべて他機種への交換、或いは返金の手続きに入る予定で、韓国では、13日から製品の交換・返金が可能になるということです。
今回の事態により、三星電子の損失規模は3兆ウォンに上るとみられており、11日の韓国株式市場では株価が8.04%下落しました。
今回の事態で下落したブランド価値と消費者の信頼を回復することが、三星電子の最優先課題になるとみられています。