去年11月にソウル中心部のデモに参加し、警察の放水の直撃を受けて意識不明になり、先月亡くなったペク・ナムギさん（69）について、警察が司法解剖を強行しようとしていることについて、国民の半分以上が反対していることがわかりました。
これは、世論調査会社のタイムリサーチが、全国の成人男女およそ1000人を対象に10日から2日間調査してわかったものです。
それによりますと、「ペク・ナムギさんについて司法解剖を行うべきか」という質問に対して、回答者の51.6％が「反対する」と答え、賛成の40.9％をおよそ10ポイント上回りました。
また、デモを抑えるための警察の放水について、回答者の53％が行過ぎた対処だと答えました。
さらに、「韓国で民主主義が実現されていると思うか」という質問に対し、回答者の58%が「そうではない」と答えていました。
ペク・ナムギさんの死亡については、主治医が死亡診断書に死因を「病死」と記入したほか、警察は、死因を究明する必要があるとして司法解剖を強行しようとしています。
遺族は「警察の行過ぎた対応で亡くなったことは明らかだ」として、司法解剖に強く反対しています。