三星電子の最新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」が安全性の問題で販売、生産中止になった問題で、韓国で集団訴訟の動きが出ています。
ソウルの大手法律事務所は、集団訴訟の準備のため、被害申告の受け付けを行っており、20日までに100件を超える申告があったということです。
法律事務所は、24日にソウル中央地方裁判所に訴状を提出するとしています。
訴状案によりますと、「ギャラクシーノート7」の顧客は、発火に伴うリコールで販売店に足を運び、さらに販売打ち切りで別機種への交換を余儀なくされており、1人当たり30万ウォンを支払うべきだと主張しているということです。
アメリカでも、「ギャラクシーノート7」の利用者3人が、ニュージャージー州の連邦地方裁判所に訴えを起こしています。
3人は、「ギャラクシーノート7」のリコールにより、代替機が来るまでの間、スマートフォンを使えなかったにもかかわらず、機器料金や利用料を支払わされ、経済的な被害を受けたなどとして、三星電子に対し、損害賠償を求めています。
業界では、三星電子が通信費支援などの補償を行っていることから、裁判で追加の補償を命じられる可能性は低いとみていますが、消費者が勝訴した場合、世界各国で大規模な集団訴訟に発展する可能性もあるものとみられます。