不振に陥っている韓国の造船・海運企業が、債務の返済など経営の建て直しのために必要とする費用は31兆ウォンに上るものとみられるという見解が、IMF=国際通貨基金から出されました。
IMFは、2014年現在、3年連続で営業利益で利子を払えない状態が続いた韓国企業を対象に、債務の返済など経営の建て直しのために必要な費用などをまとめた報告書を、最近発表しました。
それによりますと、経営難に陥っている 韓国の造船・海運企業の経営の立て直しに必要な費用は、およそ31兆ウォンに上るものとみられるということです。
一方、IMFは、経営の建て直しが順調に進められた場合、韓国のGDP=国内総生産は1年間で最大0.9%まで引き上げられるほか、雇用は最大で0.1%増加するものと予想されるため、経営の建て直しで被った被害額は今後10年間で取り戻すことができるものと予想されるという見方を示しています。