アメリカのジェームズ・クラッパー国家情報長官は、北韓が核を放棄する可能性はなく、北韓の核能力を制限することが精一杯だと述べました。
これは、ニューヨークで現地時間の25日開かれたアメリカのシンクタンク、外交問題評議会主催のセミナーで述べたものです。この中で、クラッパー国家情報長官は「北韓を非核化しようとする考えは、おそらく失敗だ。私たちにできる精一杯のことは、北韓の核能力を抑えることだ」と述べた上で、「北韓にとって、核は生き残るための手段である。北韓に核能力を制限するよう要求したところで、北韓はこれに応じないだろう。ある種のおとり作戦が必要だ」としました。
こうした発言は、アメリカ情報当局の現実的な評価が反映されたものだとされるため、注目を集めています。
これについて、アメリカ国務省のジョン・カービー報道官は、ワシントンで行われた定例会見で「クラッパー国家情報長官の発言は、アメリカ政府の意見ではない」としています。