世界銀行によるビジネス環境評価ランキングで、韓国は5位となりました。
世界銀行が韓国時間の26日に発表した「ビジネス環境の現状2016」によりますと、韓国は評価対象となったおよそ190か国のうち5位となり、去年の調査に比べで１つランクを下げました。
このランキングは、企業を設立して運営していく上で、その国の関連制度がどれだけ企業に容易に働いているのかについて評価するもので、法的紛争の解決、起業、税金納付など10項目を比較してランキングを決めています。
韓国の年度別順位をみますと、2008年に23位となって以来、徐々に順位を上げ、2015年には過去最高順位である4位となりましたが、今回の評価では8年ぶりにランクを下げる結果となりました。
ことしの評価で1位はシンガポール、2位はニュージーランド、3位はデンマーク、4位は香港で、日本は去年と同じく34位でした。中国は去年の84位からことしは78位と順位を大きく上げています。
一方、この評価についてLG経済研究院は、「主に企業の行政手続きや費用を数値化した指標であるため、資金調達や労働費用、その他の規制問題など、実際の現場の問題を十分に反映していないところがある」としており、韓国の実際のビジネス環境は、世界5位の水準ではないという指摘も出ています。