国内工場のストライキなどの影響で、現代自動車のことし7月から9月までの第3四半期の営業利益が大幅に減少しました。
現代自動車が26日に発表したことし第3四半期の連結決算によりますと、営業利益は1兆681億ウォンで、去年の同じ期間に比べて29%減り、6年ぶりの低水準となっています。
現代自動車の四半期ベースの営業利益は、2012年4月から6月までの第2四半期に2兆5372億ウォンとなって以降、減少傾向にあります。
これは、日本政府による円安政策で価格競争力が低下したことや、ロシアやブラジルなどの新興国経済が後退し、需要が伸び悩んでいることなどが背景にあるものとみられています。
特に、ことしは、国内工場のストライキの影響で生産が減少したことが業績に響いたものとみられます。
現代自動車は、主要市場での新車販売強化などで収益改善に努めるとともに、系列企業51社の役員が今月から給与を自発的に10%削減し、経営危機の打開を図るとしています。
三星電子の第3四半期の営業利益もスマートフォン「ギャラクシーノート7」の生産・販売打ち切りの影響で30%近く減少しており、韓国経済を支える2大企業ともいえる両社の業績不振が韓国経済に与える影響が懸念されています。