朴槿恵(パク・クネ)大統領の知人の民間人女性、チェ・スンシルさんの国政介入疑惑を糾弾する声が国内外で高まっています。
この問題をめぐっては、全国規模の大学教授、有識者、大学生らによる「時局宣言」が相次いでいるほか、
28日は、「朴槿恵大統領の下野を求める50か国在外同胞一同」という海外同胞の時局宣言がオンライン上に公開されました。
この宣言は、「一国の大統領が一女性に操られていた事実が明らかになった。これは重大な犯罪であり国の恥だ」として、朴大統領を厳しく批判しています。また政府のシンクタンクである韓国開発研究院(KDI)の国際政策大学院の教授ら有識者50人は、28日、ソウル中心部で、良識ある人物を中心に中立内閣を発足させるように要求しました。さらに忠南大学教授207人も時局宣言を出し、朴槿恵大統領の辞任を要求しました。
さらに大学生による時局宣言も広がりをみせており、28日までに合わせて40の大学の学生会が、朴大統領の謝罪と検察の徹底した真相究明を求める時局宣言を発表しました。また朴大統領の責任を追及する集会が連日、全国各地で開かれており、29日夜は、ソウル中心部で大規模なろうそく集会が開かれる予定です。