韓国の9月の経常収支の黒字幅が再び増えました。
しかし、サービス収支は、海運業の不振などの影響で、赤字幅がこの5年9か月間でもっとも大きくなりました。
韓国銀行が1日、発表したところによりますと、9月の経常収支の黒字幅は、前の月に比べて29億8000万ドル増えて、82億6000万ドルでした。
月間の経常収支としては2013年3月以降、55か月連続の黒字で、最長記録を更新しました。
商品収支の黒字は、107億6000万ドルで、前の月に比べて37億1000万ドル増えました。
輸出は、去年の同じ月に比べて2.4%減って440億1000万ドルで、輸入は、0.1%増えて332億5000万ドルでした。
輸出を品目別に見ますと、乗用車は、去年の同じ月に比べて25.1％減って21億9000万ドルで、情報通信機器は、21.2％減って32億2000万ドルでした。
これは、現代自動車のストライキと三星電子の「ギャラクシーノート7」のリーコルが影響したためとみられます。
一方、サービス収支の赤字は、前の月の14億5000万ドルから25億4000万ドルに増えました。
これは2010年12月以来、もっとも大きいものです。
なかでも運送収支は、海運業の不振に加えて、韓進（ハンジン）海運の法定管理まで重なったことで、前の月の3000万ドルの黒字から2億4000万ドルの赤字に転じました。