アメリカの格付け会社「ムーディーズ」が、韓国の格付けをこれまでどおり「Aa2 (ダブルエーツー)」に据え置きました。見通しについては、「安定的」としました。
企画財政部が1日、発表しました。
「Aa2」は、ムーディーズの格付け21等級の中で、3番目に高いもので、別の格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)やフィッチ・レーティングスの「AA(ダブルエー)」にあたります。
ムーディーズによる韓国の格付けは、去年12月に「Aa3」からこれまでで最も高い「Aa2」に引き上げられて以降10か月間据え置かれています。
ムーディーズは、韓国の格付けを据え置いた理由として、経済力、制度の頑健性、政府の財政力での強みを挙げました。なかでも、韓国が成長率の鈍化に対応して財政政策を進め、国家負債を安定的なレベルに管理したため、外部環境の変化に対する脆弱性が大きく減ったとみています。項目別に見ますと、経済制度がいかに堅調かを表す「制度の頑健性」でもっとも高い評価を受けました。また政策の有効性、腐敗の制御、法の支配などでも高い評価を受けたと説明しています。
韓国の格付けについては、スタンダード・アンド・プアーズは、ムーディーズの「Aa2」にあたる「AA」、フィッチ・レーティングスは1段階低い「AA-(ダブルエーマイナス)」としています。