コンテナ船の大型化で小型船の解体が進み、来年は、新規発注が増えてコンテナ船市場が回復するとみられています。
ことしに入り小型コンテナ船の解体が急増したのは、6月末にパナマ運河が拡張され、最大1万3000TEU級の船舶までパナマ運河を通過できるようになり、従来使用していた5000TEU級のコンテナ船の解体が増えたためです。
海運市況を分析するイギリスのクラックソン社が7日に発表した集計によりますと、韓国の全体のコンテナ船のうち、ことし10月末までに解体された船舶は、145隻、50万3750TEUで、第5世代コンテナ船時代が始まった1996年以来、最大ということです。
クラックソン社は船舶の解体が増えると、新規発注が増える可能性が高いため、韓国の来年のコンテナ船発注量が、ことしの134隻より67.2%増えて224隻になると予想し、8000TEU級以上の大型コンテナ船の発注量も、ことしの23隻から3倍増の74隻になると予想しました。
これについて業界の関係者は、「この分野で競争力のある国内の大手造船会社が恩恵を享受するとみられている」としています。