乳幼児を持つ親のおよそ90%が政府の保育政策について満足していないことがわかりました。
市民団体「全国女性連帯」が0歳から5歳児を持つ親およそ1500人を対象に、政府の保育政策への満足度についてアンケート調査を行って、8日、結果を発表しました。
それによりますと、「不満」が27.9%、「とても不満」が61.1%で合わせて89%の人が、満足していませんでした。
満足度がもっとも低かったのは、「国公立および公共型保育所の拡大」で、満足度5点満点中1.53点でした。また、政府がことし7月に導入した「注文型保育」も否定的な評価が多くなっていました。「注文型保育」というのは、0歳から2歳の乳幼児の保育システムを、1日12時間まで利用できる「全日クラス」と、専業主婦などを対称に利用時間を選択できる「可変クラス」に二元化したもので、働くママと専業主婦に線引きし、家事労働の価値を見下す政策だとの批判がでています
これに対して「満足」は1.2%、「とても満足」は0.4%にとどまり、満足度が2点を上回った政策は、0歳から5歳児を対象にした保育施設を、誰もが無料で利用できるようにした「無償保育および無償幼児教育」だけでした。