朴槿恵（パク・クネ）大統領の親友の民間人女性、崔順実（チェ・スンシル）容疑者の国政介入疑惑を捜査している検察は10日午後、崔容疑者の側近で、政府関連の文化事業にかかわったとされるチャ・ウンテク氏の逮捕状を請求しました。
チャ氏は8日、滞在先の中国から帰国し、検察の取り調べを受けています。
検察によりますと、チャ氏は、去年2月から今年3月にかけて、前青瓦台政策調整首席秘書官の安鍾範（アン・ジョンボム）容疑者と共謀し、自らの側近を通信大手KTの役員に就任させ、自身が実質的に支配する会社をKTの広告代理店にした疑いが持たれています。
また、チャ氏は、去年3月から6月にかけて、韓国コンテンツ振興院の元院長、ソン・ソンガク氏などと共謀し、ポスコ系列の広告会社の株式を不正に入手しようとした疑いや、2006年1月から今年10月まで自身が運営していた広告会社の運営資金、およそ10億ウォンを横領した疑いなども持たれています。
チャ氏は崔順実容疑者の影響力などを利用し、政府の文化政策を仕切っていたとされており、国政介入疑惑についても取り調べが行われる見通しです。
検察は11日、チャ氏がポスコ系列の広告会社の株式を不正に入手しようとした疑惑に絡み、ポスコの権五俊（クォン・オジュン）会長を参考人として呼んで聴取することにしています。