おととし4月に沈没した旅客船セウォル号の船体の引き揚げが来年に持ち越されることになりました。
金栄錫(キム・ヨンソク)海洋水産部長官が11日、国会農林畜産食品海洋水産委員会で明らかにしたものです。
船尾を持ち上げ、船体の下にリフティングビームと呼ばれる鋼材5枚を差し込み、リフティングビームにワイヤーをつないで船体をつり上げる計画で、当初、船尾を持ち上げる作業は今月末か12月初めに行い、年内に船体の引き揚げを完了する方針でしたが、気象条件など作業環境が良くないため、船尾を持ち上げる作業が来年に持ち越されそうだとしています。
風が強い冬も作業を続けるため、海上クレーンを使うことになっていた計画を見直し、油圧ジャッキが搭載されたバージ船を使うとしています。
船体の引き揚げが終わる時期については、早ければ来年4月になるとしています。