韓国の地図データを国外に持ち出すことについて、政府は18日、許可しない方針を決めました。
国土交通部、未来創造科学部、外交部、統一部、国防部などからなる協議体が18日午前、会議を開いて決めたものです。外国のIT企業が韓国の地図データを国外に持ち出すには、この協議体の許可が必要です。
協議体は、許可しない方針を決めた理由について、「グーグルの地図持ち出しで安全保障上のリスクが高まるおそれがあり、グーグルの衛星写真から韓国の安全保障に関わる施設を消すなどの対策を求めたものの、受け入れられなかった」と説明しています。
アメリカのインターネット関連のサービスを提供しているグーグルは、現在、機能が大幅に制限されている地図検索サービス「グーグルマップ」韓国版のサービスを拡大するため、ことし6月に韓国政府に地図データの国外サーバーへの持ち出し許可の申請を出していました。
この申請の審査期限は、ことし8月25日まででしたが、この問題についての論議が続いたため、韓国政府はさらなる審査が必要だとして期限をことし11月23日までに延ばしていました。