政府が、新たな家庭向けの電気料金累進制度を、来月、施行する方針です。
周亨煥(チュ・ヒョンファン)産業通商資源部長官は21日の記者懇談会で、今週開かれる国会の産業通商資源委員会で電気料金見直し案について意見を調整し、公聴会を経て、遅くても12月中旬には新たな累進制度を施行する方針だと発表しました。12月中旬に施行する場合でも、12月1日にさかのぼって適用するとしています。
韓国の家庭向け電気料金は、電力使用量が大きいほど割増率が高くなる累進制を導入していて、料金は使用量によって6段階に区分され、1段階と6段階の料金の差は11.7倍に上ります。
見直し案には、従来、6段階に区分されていた料金を3段階にし、料金の差も最大で3倍以下に調整するほか、電気使用量が多い冬季・夏季に家庭の電気料金負担を軽減するための制度設計などといった内容が盛り込まれているということです。
これについて、周長官は、「国民の負担を減らし、時代の変化に見合った電気料金体制を設ける方針だ」としています。