朴槿恵（パク・クネ）大統領の親友、崔順実（チェスンシル）被告の国政介入疑惑に関連して、崔被告の姪のチャン・シホ容疑者(37)と文化体育観光部前第2次官の金鍾（キムジョン）容疑者（55）が逮捕されました。
チャン容疑者は、自身と金容疑者が事務総長を務める韓国冬季スポーツ英才センターに三星グループが支援金を出すよう強要し、そのほとんどを横領した疑いが持たれています。
三星グループは、このセンターに16億ウォンを支援しましたが、実際にセンターの口座に振り込まれた資金は5億ウォンで、検察は、残りののほとんどをチャン容疑者が横領したとみています。
このセンターについては、去年、文化体育観光部から、新設法人としては異例の6億7000万ウォンに上る予算がつけられ、特別待遇を受けたとする疑惑も浮上しています。
金容疑者は、三星グループがこのセンターに16億ウォンあまりを出すよう強要したとして職権乱用などの疑いが持たれています。
このほかに金容疑者は、2013年10月に文化体育観光部第2次官に就いて以降、崔氏と頻繁に会って国政の懸案について議論したとされ、この過程で公務上の秘密を漏洩した疑いが持たれています。
また崔被告の娘が馬術の韓国代表に選抜されるよう韓国乗馬協会に働きかけ、こうした疑惑を調べていた文化体育観光部の幹部らを懲戒処分するなどした疑いも持たれています。
さらに金容疑者については、ことし5月に水泳の韓国代表、パク・テファン選手にリオデジャネイロオリンピックに出場しないよう圧力を加えたとする疑惑も浮上しています。