韓国の百貨店市場規模が、初めて30兆ウォンを超えるとみられています。
流通業界が23日、明らかにしたところによりますと、ことしの国内百貨店の売上高は、去年に比べて6%成長したおよそ31兆ウォンになる見込みだということです。
これまで韓国の百貨店市場は、2009年、初めて20兆ウォン台の売上げを記録するなど、急激な成長を見せてきましたが、ここ3~4年間、景気低迷と消費トレンドの変化などによって停滞し、2012年から4年連続、29兆ウォン台の売上げが続いていました。これは、電子商取引技術の発達によりネットショッピング市場が大きく成長し、百貨店を訪れる客が伸び悩んだことが大きく影響しているとみられています。
しかし、ことしに入り、新世界や現代など百貨店大手が積極的な店舗拡張に乗り出したことで、売り場数や営業面積が増え、その結果、売上げが増大したとみられています。
新世界百貨店の関係者は、「国内百貨店の市場規模は、景気低迷が長期化し、消費トレンドが変化しているにもかかわらず、複合型ショッピングモールなど新しい百貨店事業モデルの導入、オンラインチャンネルの拡大、新しいライフスタイルコンテンツ導入などを通じて、売上高30兆ウォン突破を目前にしている」としています。