朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件で、野党3党は24日、朴大統領に対する弾劾訴追案を来月9日に閉会する今国会中に共同で提出し採決する方針で一致しました。
3党の院内代表が会談し合意したということです。
弾劾訴追案は、崔順実被告らに対する検察の起訴状の内容を中心に作成され、朴大統領の職権乱用・公務上秘密漏洩の疑いが盛り込まれるものとみられています。現在、検察が捜査を進めている第三者供賄の嫌疑も明記すべきとする声も一部から出ています。
弾劾案は、国会議員300人の過半数で発議され、3分の2以上の賛成で可決されます。
弾劾成立には与党・セヌリ党からも28人以上の議員が賛成する必要があり、野党側は、与党議員の賛同をできるだけ多く確保したうえで弾劾案を提出したいとしています。
与党・セヌリ党では、弾劾賛成の意思を表明している議員が40人を超えており、弾劾案が可決される可能性が高くなっています。
弾劾案が可決されれば、朴大統領は職務停止となり、黄教安(ファン・ギョアン)国務総理が権限を代行することになります。