朴槿恵(パク・クネ)大統領の退陣を求める週末の大規模集会が26日も5週連続で開かれ、初めてデモ隊が大統領府を取り囲む計画です。
5週目となる今回の集会は、先週に続いてソウルだけでなく全国各地で開かれ、主催者側の推定で200万人以上が参加する見通しです。
中心会場となるソウル都心の光化門(クァンファムン)広場では、午後6時から集会が開かれます。
特に今回は、集会に先立って午後4時からデモ行進が大統領府青瓦台の200メートル手前まで行われ、デモ隊は複数のルートを行進して青瓦台を取り囲む計画です。
こうした主催者側の計画について、警察は安全確保などを理由に一部しか認めていませんでしたが、裁判所が25日に行進を認める判断を示したことから、デモ隊による青瓦台の包囲が初めて実現することになりました。
また、主催者側は、現在の韓国の状況は「暗黒」のようだとして、こうした現実に抵抗する意味で、自宅や事務室にいる市民には午後8時から1分間消灯し、ドライバーはクラクションを鳴らして集会に間接的に参加するよう呼びかけています。
今回の集会は、朴大統領が自らの発言を覆して検察の捜査に応じない方針を示したことから、国民や検察内部から批判や強制捜査を求める声が高まる一方、政界では弾劾訴追案の採決に向けた動きが本格化するなかで行われるもので、世論を推し量る重要なバロメーターになるとみられています。