OECD=経済協力開発機構は28日、来年の韓国の経済成長率について2.6%にとどまると予想しました。
OECDは28日、世界の経済成長率見通しを発表しました。
そのなかで、韓国の来年の経済成長率の見通しを、ことし6月の3.0%から2.6%に0.4ポイント下方修正しました。
OECDは、韓国の来年の経済成長率の見通しについて、去年11月には3.6%、ことし5月には3.0%、そして今回2.6%と、1年間で1ポイント下方修正しています。
OECDは、韓国の経済成長のマイナス要因として、世界貿易の回復が遅れる可能性、韓国の最近の携帯電話産業の問題、国内政治の不確実性、構造調整や「不正請託及び金品授受禁止法」の影響などを挙げました。
一方、韓国のことしの経済成長率の見通しは、ことし6月の予想と同じ2.7%に据え置き、再来年は、世界貿易の回復などで成長基調の拡大が見込まれることから、韓国経済は3.0%成長すると予想しました。
OECDは、「韓国政府が経済成長を後押しするためにマクロ的な経済政策とともに、規制改革など構造改革を進めなければならない」と指摘しました。なかでも、若者や女性、高齢者の雇用の拡大や、正規職と非正規職に二分されている労働市場の二重構造の改善などに向けた政策が必要だと強調しました。
一方、世界の経済成長率の見通しは、ことし2.9%で、来年は0.4ポイント引き上げて3.3%となると予想しました。