野党3党の代表が30日午前、朴槿恵(パク・クネ)大統領の任期短縮に向けた与野党交渉に応じないことで合意しました。
野党は、遅くても明日の午前中までに朴大統領の弾劾訴追案を発議し、来月2日に弾劾訴追案の採決を進める予定だとして、弾劾案成立に与党セヌリ党の非主流派議員たちも協力するよう求めました。
しかし、与党セヌリ党の非主流派が、来月8日までに大統領の早期退陣に向けた与野党交渉を希望しており、来月9日に処理する可能性もゼロではないとしています。
野党3党が、弾劾訴追案の発議と採決を従来の計画通りに進めることで合意しただけに、弾劾案成立のカギを握る与党内非主流派の選択に関心が集まっています。
一方、与党セヌリ党の指導部と主流派議員たちは、朴大統領が3回目の国民向け談話を通じて初めて辞意表明したことを受け、与野党間で退陣問題をめぐる交渉を行うべきだとしています。
与党セヌリ党の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)院内代表は30日の議員総会で、「元国会議長や首相ら重鎮が、来年4月までに大統領が辞任し、来年6月に大統領選挙を行うことを提案したが、これが与野党交渉の基準になりうる」と述べたうえで、朴大統領の即時退陣や弾劾は国政に混乱を招きかねないため、与野党合意に基づいた改憲を通じて大統領の任期を短縮させることが正しいと主張しました。