朴槿恵(パク・クネ)大統領が任期満了前に辞任する意向を表明したことを受けて、与党・セヌリ党は1日、国会で議員総会を開き、朴大統領に来年4月の辞任を求め、6月に大統領選を行うことを目指す方針を決めました。
セヌリ党の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)院内代表は、4月を辞任の時期に決めたことについて、「大統領選に向けた最低限の準備期間を確保し、弾劾を行うとしたら審判が終わることになる時期に近い時期を選んだ」としたうえで、今後、野党と交渉を続けていくとしています。
こうしたなか、朴大統領に対する弾劾訴追案の発議は見送られ、2日の採決はできなくなりました。
最大野党・ともに民主党は1日、国民の党と正義党に1日の弾劾訴追案発議を提案しましたが、国民の党は、与党セヌリ党の非主流派が7日まで交渉を続けたい意向を示していることから、2日に採決が行われれば、与党非主流派が反対に回るおそれがあるとして、提案を退けました。
ただ、弾劾訴追の姿勢は崩しておらず、9日の採決を目指す考えです。