朴槿恵（パク・クネ）大統領の親友で、国政介入疑惑で起訴されている崔順実（チェ・スンシル）被告とその娘が、ドイツ検察がことし5月から捜査を行っている資金洗浄疑惑の捜査対象に含まれている模様です。
テレビ局JTBCが1日、報じました。
ドイツ・ヘッセン州の検察総長は1日、JTBCとのインタビューに応じ、「ドイツ検察はことし５月からヘッセン州シュミッテン地域のある会社の資金洗浄疑惑について捜査を行っているが、崔順実被告がこの事件の中心的人物である」とし、崔被告とその娘を含む数人を対象に捜査を行っていると述べました。
これに先立ち、ヘッセン州フランクフルト検察の報道官はことし10月、「ある銀行からの告発で、ことし5月からある会社の資金洗浄疑惑について捜査を行っているが、捜査対象4人のうち3人が韓国人だ」と発表しています。当時、会社や捜査対象者の名前などは公開しませんでした。
崔順実被告をめぐる様々な疑惑のうち、崔被告とその娘が国内外に作ったペーパーカンパニーに、「Kスポーツ財団」の設立にあたって大企業から集めた寄付金が流入しているという疑惑がありますが、そのペーパーカンパニーのうち2社がシュミッテン地域を所在地としています。ドイツ検察の捜査により、こうした一連の疑惑が事実と判明されれば、韓国国内で波紋が広がるものとみられています。