5日に仁川（インチョン）国際空港から出発してイギリス・ロンドンに向かっていたアシアナ航空の旅客機が、機内の煙感知システムの警報装置が鳴ったため、ロシアのハンティ・マンシースク空港に緊急着陸しました。
アシアナ航空などによりますと、5日午後2時53分ごろ仁川国際空港から離陸したアシアナ航空の旅客機521便（ボーイング777型機）が、ロンドンに向かっておよそ8時間飛行した5日夜10時55分ごろ、機内の煙感知システムの警報装置が鳴ったため、ロシアの中部ウラル山脈付近にあるハンティ・マンシースク空港に緊急着陸したということです。
旅客機には乗務員15人と乗客182人の合わせて197人が搭乗していましたが、けが人はいないということです。
ロシア当局は、旅客機の機体を確認したところ、火災の跡や機体の損傷はなかったとしています。
アシアナ航空は、「煙感知システムが不具合を起こした可能性が高いものとみられる」と説明しています。
アシアナ航空は、乗客をロンドンに移動させるために代わりの航空機をハンティ・マンシースク空港に向かわせており、旅客機が緊急着陸した詳しい原因やエンジン異常の有無などを調べ ているところだということです。