朴槿恵（パク・クネ）大統領が旅客船「セウォル号」が沈没した当日に髪のセットをしていたという疑惑が浮上しました。
韓国の日刊紙「ハンギョレ新聞」が報じたところによりますと、2016年4月の事故当日の午後3時20分ごろ、ソウル江南（カンナム）区の美容室経営者が大統領府青瓦台に呼び出され、およそ１時間半かけて朴大統領の髪をセットしたということです。
この新聞は、「朴大統領は国家安全保障室から午前11時20分過ぎに、315人がまだ救助されないままで、行方不明または船内に残っている可能性が高いとする電話報告を受けたにもかかわらず、これといった指示はせず、普段と変わりなく髪のセットをしていたとされる。被害者の生存率が高い『ゴールデンタイム』のうち、90分を髪の手入れに費やしたわけだ」と指摘しました。
朴大統領はこの日、中央災害安全対策本部に訪問する前に、髪をセットしたものとみられます。
これに対して青瓦台は、20分あまりしかかからなかったと反論していますが、このほど国政調査の聴聞会で青瓦台の警護次長が、沈没事故当日に外部の人の青瓦台への出入はなかったとする証言と相反していて、事故当日の大統領の「空白の7時間」に再び関心が寄せられています。