警察が今週末ソウル中心部で行われる予定の朴槿恵(パク・クネ)大統領の退陣を求める集会の行進を景福宮東側の栗谷路(ユルゴンノ)から南の方にとどまるよう制限する方針を明らかにしました。
ソウル地方警察庁によりますと、「朴槿恵政権退陣非常国民行動」が10日に開く予定だと申告した9件の集会と14件の行進について、交通上の問題などを理由に、栗谷路より北へ行進したり、そこで大規模集会を行うことなどを制限・禁止することにしたと7日に明らかにしました。
警察は、「栗谷路から北方向での集会・行進を制限するのは先月26日と今月3日の集会のとき、一部の参加者が裁判所が許可した時間が過ぎてからも深夜まで集会を続けていたためだ」としたうえで、「10日にも大勢の人が狭い空間に一気に行進してくると交通の混雑や事故のリスクが高いため」などと理由を説明しています。
また、一部の行進は、関連法上、「絶対的 集会・デモ禁止区域」である、青瓦台から100メートル以内のエリアを通るため禁止することにしたということです。
警察は、「秩序を守り成熟した市民意識をみせていただきたい」と市民に呼びかけるとともに、「警察も当日の集会が平和的で安全に行われるよう努力する」と述べました。