朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件に関連し、身柄が拘束されていた崔被告の姪のチャン・シホ容疑者(37)が、8日、職権乱用権利行使妨害などの容疑で起訴されました。
チャン被告は、崔被告から紹介された文化体育観光部前第2次官の金鍾(キム・ジョン)容疑者の協力を得て、「韓国冬季スポーツ英才センター」を設立し、金鍾容疑者らとともに三星系列の広告代理店大手、第一(チェイル)企画の金載烈(キム・ジェヨル)社長らを強要し、合わせて16億2000万ウォンあまりを支援金として受け取った疑いが持たれています。
検察によりますと、金社長は、金鍾容疑者が「大統領の関心事項だ」と言及したため、それを拒めば、三星グループが進める事業などが不利益を被ることになると懸念して、要求に従ったと話しているということです。
検察は、金鍾容疑者も今月11日、起訴する予定です。
また検察は、崔被告が冬季スポーツに関連する事業を口実に、政府や企業から支援金を受け取り、横領する目的で、チャン被告に「韓国冬季スポーツ英才センター」の設立やスポンサーに関する指示をしたとみて、崔被告を追起訴する方針です。
検察は、2013年に財閥のCJグループの副会長に一線から退くよう強要した疑いが持たれている前青瓦台経済首席秘書官の趙源東(チョ・ウォンドン)容疑者も金鍾容疑者とともに起訴する方針で、これで、崔被告の国政介入疑惑をめぐる捜査を締めくくることにしています。