朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する弾劾訴追案が、国会で可決されたことを受け、国会前で弾劾を求める集会を開いていた市民からは一斉に歓喜の声があがりました。
汝矣島(ヨイド)の国会前では、弾劾案が採決される前日の8日から、弾劾案の可決を求める市民による集会が続きました。集会には、9日午後2時現在、主催者側の発表でおよそ2万人、警察側の発表で4500人が参加しました。
弾劾案が可決されたことが発表されると、市民からは一斉に歓喜の声があがり、「大韓民国万歳」などと叫んだり、抱きあったり、歌を歌うなど喜びを分かち合う場面が多くみられました。
集会を主催した「朴槿恵政権退陣非常国民行動」は、弾劾案可決直後、声明を出し、「歴史的な瞬間で感動的だ。弾劾は、主権者の国民が成し遂げた当然の結果だ」と歓迎しました。
ただ、「弾劾案可決は、終わりではなく、新たな始まりだ」と強調し、朴大統領の即時退陣を求めて、今後も集会を続けていく方針を明らかにしました。
主催者側は、大規模集会のメイン会場となっている光化門(クァンファムン)広場で、9日夜7時からろうそくデモを続けていく一方、10日土曜日も、大統領を糾弾する6回目の週末集会を開くとしています。