朴槿恵大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件に関連して、検察は、大統領の第三者供賄罪について、特別検察官による捜査に委ねるとしました。
検察は、崔順実被告が実質的に支配した財団への財閥企業の巨額の出資について、大統領が共謀したとして、大統領を職権乱用の罪で立件しましたが、第三者供賄罪は適用しませんでした。
検察は、第三者供賄罪については特別検察官によるさらなる捜査が必要だとして、関連資料を特別検察官に移譲したとしました。
また、大統領府前秘書室長の金淇春(キム・ギチュン)氏や大統領の最側近の一人、禹柄宇(ウ・ビョンウ)前民政首席秘書官についての捜査も、特別検察官に委ねられることになりました。
金淇春前秘書室長は職権乱用の疑いが、禹柄宇前秘書官については、崔順実被告の国政介入の事実を認知しながら黙認した疑いがかけられています。
さらに、セウォル号沈没事故当日の大統領の「空白の7時間」についても、特別検察官の捜査に委ねられることになりました。