韓国、日本、中国の3か国が年内開催で調整していた韓日中首脳会談は、結局、来年に先送りされることになりました。
岸田文雄外相は13日午前の記者会見で、東京での今月開催で調整していた韓日中首脳会談について、「諸般の事情で再調整し、来年のしかるべき時に日本で開催する」と述べ、先送りを正式に表明しました。
岸田文雄外相は、「日中韓の対話は重要な枠組みだ。中国、韓国とも調整しながら、できるだけ早く開催したい」とも述べました。
会談が先送りになったのは、日本が提案した開催日程に対し、中国が返答しなかったことや、朴槿恵(パク・クネ)大統領が弾劾訴追案の可決で職務停止となっていることが背景にあるものとみられています。
日本が、近いうちに日程を再調整して提案してきた場合、黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行が参加すべきかどうかについては、判断が容易ではありません。
外交部の関係者は、黄教安大統領権限代行が参加する可能性について、「3か国の協力の勢いが弱まってはならないという基本的な考え方にもとづいて検討する」としています。
そのうえで、「今の状況で予断するのは適切ではなく、日本政府から具体的な提案があれば、政府として公式に検討する」と述べました。