14日に開かれた朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件をめぐる3回目の聴聞会で、崔被告が逮捕される直前に、電話で証拠の隠滅や偽証などの対応方法を指示する録音ファイルが公開され、関心が高まっています。
ともに民主党の朴映宣(パク・ヨンソン)議員は14日に開かれた3回目の聴聞会で、録音ファイル2つを公開しました。
このファイルは、崔被告がドイツから帰国し、逮捕される直前の10月末に、知り合いに電話で証拠の隠滅や偽証などの対応方法を指示する内容で、検察の捜査を受ける前に口裏を合わせようとしたとみられます。
ファイルで、崔被告は、「大変なことになった。(崔被告の最側近とされる)コ・ヨンテに、あれ(崔被告のタブレットPC)は完全にでっち上げで、あいつら(JTBC)が盗んで、でっち上げたという話にしなければならない」と指示しました。
JTBCがことし10月24日に、決定的な証拠となった崔被告のタブレットPCを入手し、大統領の演説文などが保存されていると報じたことを受けて、でっち上げに話をまとめていこうとしたものです。
また崔被告は、「イ・ソンハンという人が裏切ったというふうに話しなさい。間違えると、みんな死ぬ」と指示していました。
これは、崔被告の疑惑を初めて暴露したミル財団の前事務総長にすべての容疑について濡れ衣を着せようとしたものです。
当時、検察は、崔被告が帰国してから31時間、緊急逮捕もせず、事実上時間を与え、証拠隠滅の可能性が懸念されていました。
朴映宣議員は、「録音ファイルはもっとある。15日の4回目の聴聞会で公開する」と明らかにしています。