北韓の船員8人が乗った漁船3隻が、韓国の東の海、東海で漂流中に韓国海洋警察と海軍によって救助されたことがわかりました。
政府の消息筋によりますと、海洋警察と海軍は今月11日と12日、北韓の漁船3隻が東海で漂流しているのを見つけ、救助したということです。
救助されたのは、船員8人で、全員北韓への送還を望んでいるということです。
しかし、韓国政府がことし2月10日に開城(ケソン)工業団地の操業を停止して以来、北韓は、板門店の連絡官や軍通信線など南北の連絡ルートをすべて断っていて、現在、北韓と連絡する方法がありません。
通常、韓国政府は、北韓の船が漂流し韓国側で見つかれば、船を修理して海上の軍事境界線にあたるNLL=北方限界線付近で船と船員の身柄を引き渡していました。
一方、北韓の船員は、故障した船のなかで、食糧と水が足りない状態で、2か月以上漂流していたとみられ、餓死した人もいるということです。