憲法裁判所で弾劾訴追が審理されている朴槿恵(パク・グネ)大統領と、大統領権限代行の黄教安(ファン・ギョアン)国務総理の退陣を求める週末の集会が、17日の土曜日もソウルなど全国各地で繰り広げられます。
退陣を求める週末集会は10月末から8回目となり、ソウルのメイン会場となっている都心の光化門(クァンファムン)広場で、午後5時から集会が始まります。
今回の参加者は先週、国会で弾劾訴追が可決されたことから、これまでより少ない100万人を下回るものとみられています。
集会では、朴大統領が弾劾は不当だとして全面対決の姿勢を示していることから、引き続き朴大統領の即時退陣を求める一方、憲法裁判所に対して弾劾訴追の迅速な審理を求めることにしています。また大統領に代わって大統領権限代行を務めている黄教安国務総理についても、大統領の共犯だとして退陣を要求することにしています。
このためデモ隊は、朴槿恵大統領がいる大統領府青瓦台の100メートル手前だけでなく、憲法裁判所前と国務総理公館へも行進する計画です。
一方、今回の集会では、朴大統領を熱烈に支持する団体、「パクサモ=朴槿恵を愛する会」や複数の保守系市民団体も、憲法裁判所近くで大統領の弾劾棄却を求める集会を開くことにしており、朴大統領の退陣を求める大規模集会と衝突する可能性も出ています。