今年限りで退任する国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長がニューヨークの国連本部で現地時間の16日、最後の記者会見を開き、韓国の大統領選挙に出馬するかどうかは、韓国に帰国してから慎重に検討すると述べました。
潘事務総長は、まず、国際社会のいろいろな問題について触れ、「後任や加盟国に対して多くの未解決の課題を残すのは残念だ」と無念をにじませました。
また潘事務総長は、退任後の身の振り方を記者から問われると、「できるだけ多くの政治家や友人らに会い、国のためにできる最善のことを真剣に考えたい」と述べ、明確な考えは示しませんでした。
しかし潘事務総長は、「韓国の国民は、いま最も大きな危機に直面しており、国民を抱擁するようなリーダーシップが求められている」と語り、これまで以上に韓国の現状について詳しく触れました。
世論調査会社のリアルメーターが全国の成人男女およそ1500人を対象に調査して15日、発表した結果では、次期大統領候補の支持率は、野党ともに民主党の文在寅( ムン・ジェイン)前代表が24%で1位、潘基文事務総長は19.5%で2位となっています。