韓国の建設大手SK建設が手がけた、ヨーロッパとアジアを結ぶ初めての自動車専用の海底トンネルが開通しました。
このトンネルは、トルコ・イスタンブールのボスポラス海峡の海底を通り、ヨーロッパとアジアをつなぐ自動車専用の複層トンネルで、長さは14.6キロ、建設費12億4000万ドルが投じられました。
SK建設は、「やわらかい地盤で、古代の遺物や遺跡を保護しながらの工事という難しい条件を乗り越えての建設で意味がある」と話しています。
工事には、直系13.7メートル、長さ120メートル、重量3300トンに上るトンネルボーリングマシンが使われ、25トン・トラックで1日平均100台分の土砂をくみ上げながら工事が進められたということです。
このトンネルの開通で、ボスポラス海峡を通過するのにかかる時間は、いまの100分から15分に縮まり、最悪の渋滞都市とされるイスタンブールの交通状況が画期的に改善される見通しです。
SK建設は、1日12万台の車両がこのトンネルを利用すると見込んでいます。
SK建設はことし10月、このトンネルの建設プロジェクトで、韓国の建設会社としては初めて、世界的権威の建設専門誌「ENR」による「2016年グローバル・ベスト・プロジェクト賞」を受賞しています。