朴槿恵（パク・クネ）大統領の親友・崔順実（チェ・スンシル）被告による国政介入事件で、特別検察官のチームは22日、ドイツにいるとみられる崔被告の娘を指名手配しました。
崔被告の娘のチョン・ユラ氏（20）は、大学に入学する際、不正があったなどとして業務妨害の疑いで21日に逮捕状が出ています。
外交部も、特別検察官からの要請を受けて、チョン・ユラ氏のパスポートを無効にする手続きに入っています。旅券法にもとづき、チョン氏にパスポートの返納を命じ、定められた期間内に返納しない場合、旅券を無効にするとしています。無効になると不法滞在者となり、韓国に追放されます。
チョン・ユラ氏の居場所をめぐっては、チョン氏がドイツとスイスの間を頻繁に往来し、スイス政府に亡命を打診しているとの情報が特別検察官のチームに寄せられており、チョン氏の逮捕状が出た翌日に指名手配にしたのもこうしたことが背景にあるものとみられています。
一方、尹炳世（ユン・ビョンセ）外交部長官は22日、国会の外交統一委員会で、「チョン氏がドイツ検察に起訴されたもようだ」と述べました。ドイツ検察は資金洗浄防止法違反の疑いでチョン氏を捜査しており、このほど起訴されたもようだということです。
馬術選手のチョン氏をめぐっては、三星グループから馬の購入費用などとして多額の支援を受けていた疑いも持たれています。