大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件を捜査している特別検察官チームは26日、金淇春(キム・ギチュン)前青瓦台秘書室長や趙允旋(チョ・ユンソン)文化体育観光部長官に続いて、文亨杓(ムン・ヒョンピョ)前保健福祉部長官や青瓦台のキム・ジンス保健福祉担当秘書官の自宅など、10カ所余りを家宅捜索しました。
一連の家宅捜索は、いわゆる「文化界のブラックリスト疑惑」や三星グループの中核企業、三星物産と第一毛織が2015年7月に合併した際に国民年金公団が不当に関わっていたとする疑惑を解明するために行われました。
金淇春前青瓦台秘書室長や趙允旋文化体育観光部長官は、朴政権に非協力的な文化芸術関係者を政府支援プロジェクトから排除するため、いわゆる「文化界のブラックリスト」を作成していた疑惑で、市民団体に告発されています。
また、文亨杓前保健福祉部長官は、三星物産と第一毛織が合併した際、職権を乱用して、株主総会で国民年金公団に賛成票を投じるよう強要したとの疑いが持たれています。
崔順実被告や大統領に収賄罪を適用するには、一連の疑惑に青瓦台が関与していたことを立証する必要があり、そのためには金淇春前青瓦台秘書室長や文亨杓前保健福祉部長官に対する捜査が欠かせない状況です。
特別検察官チームは今後、金淇春前青瓦台秘書室長らを被疑者として召喚する方針です。