野党「国民の党」の新たな院内代表に、当選4回の朱昇鎔(チュ・スンヨン)議員が選ばれました。
朱昇鎔議員は29日、国会で行われた党の院内代表選挙で、35票のうち過半数の票を獲得し、新しい院内代表に選ばれました。
背景には、4党体制のなかで大統領が弾劾された場合に時期が早まる大統領選挙、憲法改正など山積している懸案に取り組むには、経験豊かで貫禄のある政治家が求められるという危機意識が反映されたものとみられます。
朱議員は、全羅道選出の中道・穏健派議員で、12年前の第17代国会議員に初当選してから連続4回当選し、国土交通委員長などを歴任しています。
ことし初めに最大野党の「ともに民主党」を離党し、4月の総選挙では「国民の党」から立候補して4回目の当選を果たしました。
しかし国民の党は、全羅道出身者が多く、地域色の強い政党という批判に直面することが予想されるため、今後、首都圏の議員や比例代表議員らを囲い込んで、新しい政治のイメージと党の支持率を回復することが課題となりそうです。