大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件を捜査している特別検察官のチームは29日、大統領府青瓦台が作成したとみられる文化・芸術界の「ブラックリスト」の件で、大統領府青瓦台の牟喆敏(モ・チョルミン)元教育文化首席補佐官を参考人として召喚しました。
このブラックリストは、朴槿恵大統領が就任した翌年の2014年、青瓦台の金淇春(キム・ギチュン)秘書室長が趙允旋(チョ・ユンソン)政務首席秘書官に対して作成を指示したとされるもので、左派志向とみられる文化・芸術関係者のブラックリストが作成され、このリストが教育文化首席秘書官室から文化体育観光部に渡されたと関係者らが陳述しています。
特別検察官チームは26日、金淇春前青瓦台秘書室長や趙允旋文化体育観光部長官の自宅など10カ所余りの家宅捜索を行ったほか、27日にはチョン・クァンジュ前文化体育観光部第1次官、キム・サンリュル前教育文化首席秘書官、シン・ドンチョル元政務首席秘書官を召喚し、疑惑の捜査を進めています。
一方、文化・芸術の関係者は、政府が予算配分などの際、ブラックリストに載った人物に不利益を与えたとして、29日、ソウルで真相究明と趙允旋文化体育観光部長官の辞任を求める抗議デモを行いました。