統計庁が30日発表した消費者物価動向によりますと、12月の消費者物価は去年12月に比べて1.3%上昇しました。
上昇率が1%台となったのは4か月連続です。
消費者物価上昇率は5月から8月までは0%台にとどまっていましたが、9月から1%台に上昇し、10月と11月はいずれも1.3%の上昇となっていました。
これは、原油が値上がりしていることや農畜水産物の価格が上がっていることが背景にあるものとみられます。
なかでも、野菜、果物、魚類などの生鮮食品は、高病原性鳥インフルエンザの流行による卵の急騰などで、1年前に比べて12%も上昇しました。
生鮮食品の上昇率は、9月に16.6%となって以来、4か月連続で2桁の上昇率となっています。
一方、今年の消費者物価上昇率は去年に比べて0.3ポイント上昇し、1.0%でした。
統計庁は、「農畜産物が相対的に高い上昇率を示し、住宅価格や外食費も上昇傾向にある。物価調査時点はまだ卵の価格が本格的に上昇する前だったため、来月にはその影響が反映される可能性がある」と説明しています。