国会で弾劾訴追されて職務停止になっている朴槿恵（パク・クネ）大統領は、ことしの年末年始は静かに官邸で過ごし、弾劾審判に備えるもようです。
朴槿恵大統領は、就任後毎年、新年の辞や国軍将兵への激励のメッセージを出したほか、元日は政府高官との朝食会に出席し、国立顕忠院を参拝しましたが、ことしは、こうしたことはせずに官邸で過ごし憲法裁判所での弾劾審判に備えるということです。
朴大統領は29日、憲法裁判所の弾劾審理に備えるための準備作業に向けた弁護団との打ち合わせに臨み、法律面での対応について相談するなど、来週には本格化する憲法裁判所の弾劾審判や特別検察官による捜査に備えた準備をしています。
朴槿恵大統領の大統領としての地位は、憲法裁判所の最終的な判断が示されるまで維持されますが、憲法裁判所が審理を経て来年6月初めまでに国会が下した弾劾の事由を認めれば、大統領職は失われ、その後60日以内に大統領選挙が行われることになります。
一方、弾劾訴追が棄却されれば、大統領の権限は復活します。