韓国の放送局が制作したテレビ番組の輸出金額が、一昨年の2015年、初めて減ったことがわかりました。
放送通信委員会によりますと、2015年の1年間、韓国の放送局が制作したテレビ番組の輸出額は合わせて2億1604万ドルで、前の年の2014年に比べて15.7%減少しました。
テレビ番組の輸出は、2012年は1億7972万ドル、2013年は2億3943万ドルに上るなど毎年増加してきましたが、2015年は初めて前の年に比べて減少しました。
なかでも、2015年の中国へのドラマ番組の輸出は、地上波放送制作分の輸出額が2639万ドルで前の年に比べて28.2%減少したほか、衛星放送やケーブルテレビが制作した番組の輸出額は51.6%も減る大幅な落ち込みとなりました。
これについて放送通信委員会は、2015年1月から中国政府がインターネット上の放送コンテンツに対する規制を強化した影響で、韓国で制作されたテレビ番組の中国への輸入が減少したためと分析しています。
一方、2015年の1年間に、韓国のテレビ番組がもっとも多く輸出された国は日本で、続いて中国、台湾、タイの順となっています。