西海岸中部の忠清南道瑞山(ソサン)市でも、高病原性鳥インフルエンザの感染が初めて確認されました。
忠清南道によりますと、今月2日、瑞山市の農家で飼育していた鶏10羽のうち死んだ5羽について精密検査を行った結果、2羽から鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認されたため、この農家を消毒するとともに、半径3キロ以内の農家で飼育している家きん類およそ600羽を殺処分したということです。
忠清南道では、これまで天安(チョンアン)市、牙山(アサン)市など内陸部を中心に鳥インフルエンザの感染が確認されていましたが、今回、西海岸の瑞山市でも感染が確認されたほか、瑞山市の北にある京畿道華城(ファソン)市と天安市でも追加の感染が確認されるなど、鳥インフルエンザがさらに拡大するのではないかという懸念が高まっています。
韓国では、去年11月に初めて高病原性の鳥インフルエンザウイルスが確認されて以来、これまで殺処分された鶏やアヒルなどの家きん類は3000万羽を超えており、農家への補償額は2300億ウォンに達するものとみられています。