特別検察官の捜査チームは、大統領府青瓦台が文化・芸術界の「ブラックリスト」作成の際に、左派志向とみられる人物だけでなく、崔順実（チェ・スンシル）被告の利権介入を妨害する人物まで対象にしていたことと、金淇春（キム・ギチュン）元大統領府秘書室長がブラックリストの作成を指示していたことを確認しました。
特別検察官の捜査チームは、大統領府・教育文化首席秘書官室のキム・ソヨン前文化体育秘書官ら大統領府の関係者から、「教育文化首席秘書官室がブラックリストを作成し、その内容を文化体育観光部に伝えていた」という陳述を得ました。
そしてこのブラックリストが、崔被告の利権介入を妨害する人物も除去する目的で作成されていたと見られる多数の証拠を確保しました。また文化体育観光部では、チェ・チョル政策補佐官が、ブラックリストの維持・管理に持続的に関与していたことがわかり、この補佐官の出国禁止の措置を取りました。
こうした状況から特別検察官は、大統領府青瓦台が左派に分類された人物に加えて、保守系右派の人物も含めた1万人近くの名前をブラックリストに載せたものとみて、さらに捜査を進めています。